栃木の田舎出身、首都圏駅近アパート在住の一般家庭がベランダで家庭菜園を始めました。
田舎で育った私は農家の親戚も多く、たくさんの自然や農業と触れ合いながら育ちました。
お米、なす、トマト、ブロッコリー、そら豆、キャベツ、ゆず、プラム、にんじん、筍、牛乳、など子供の頃のわずかな記憶だけでも10個以上はあります。
今は首都圏の駅近に住んでいるため、なかなか身近で自然を感じることができず、子供にも自然や自分で育てて食べるということを経験して欲しいと思い家庭菜園に挑戦してみました。
必要なもの
マンションのベランダで飼育するのに準備したものは下記になります。
・苗(我が家は2種類:千両2号と小ナス どちらも120円前後でした)
・プランター(丸でも長方形でも大丈夫です)
・土
・支柱と紐
・農薬
・肥料(土に肥料が入っているものもあります)
・鳥よけ
※肥料は育ってくると追加であげなくてはいけませんが、その前にうまく育たない可能性もありますので様子を見ながらでも良いかもしれません。
いきなり全てを買い揃えるのは大変だと思いますので、家庭菜園セットを購入して体験してみてもいいかもしれません。
ナスの植え方
ナスの植え付け時期
ナスの植え付け時期は関東地方ならGWごろが適していますので、連休を使っておうち時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
私の場合は4月中旬に植えましたが、収穫までできましたので多少の誤差は問題ないかと思います。
ナスの植え方
①苗にしっかりと水を含ませる
バケツに水を用意して苗ごと浸しても問題ありません。
とにかく最初は苗にしっかりと水を含ませ根が張りやすい状態を整えましょう。
②プランターに土を入れを苗と同じくらいの穴を掘りましょう
植える深さは苗の土がついている最上部に日光が当たるように調整しましょう。
※深すぎると土に日光が当たらなかったり、実ができた時にプランターにぶつかり傷んでしまう可能性があります。
③掘った穴に苗を植えて整えましょう
苗の周りに水が集まるように苗付近をくぼませておくと植えた後に根付きやすく、失敗する可能性が少し低くなります。
④小さめの支柱を立てて紐で誘引しましょう(少し大きくなってからでもOK)
梅雨や台風の時期もありますので、強風で苗が折れてしまわないように苗から2〜3㎝が慣れたところに支柱をたて軽く結びます。
⑤たっぷりと水をあげましょう
植えてから最初の1週間はたくさん水をあげて乾かないようにしてあげましょう。
ナスの育て方
支柱をたてる
ナスは成長にあわせてどんどん節が増えて、背丈が伸びていきます。大きくなると支えられなくなった主技や側枝が折れて植物を傷めることに繋がり、生長が悪くなったり、収穫量が下がってしまいますので支柱で苗木全体を支えてあげるましょう。
また、日本は梅雨や台風など気候の影響も大き受けますので支柱をたて、収穫できる可能性を高めておいた方がいいかもしれません。
苗を支柱に誘引するときは、節の下に麻ひもを固定します。交差(8の字)させることでズレずに固定することができます。
摘葉
ナスを仕立てる時、最初からまっすぐ上に伸びている主枝と、一番花の下のわき芽を伸ばした枝とで、3本仕立てか2本仕立てにします。
※プランターであれば2本仕立てがオススメです。
ナスを育てていると、葉の付け根からわき芽がたくさん出てきます。このわき芽を放っておくと、みるみる良く育ち花をつけるようになります。
これを聞くとすべてのわき芽を育てたくなりますが、わき芽の中には摘むのが良いわき芽と、残すのが良いわき芽があります。
2本仕立ての場合は、一番花(1番最初にできた花)のすぐ下の節から出たわき芽を伸ばし、それ以下の葉は小さいうちに摘みましょう。
栄養(土からの栄養と太陽からの栄養)を一番花の周りに届くようにイメージしながら育てるといいかもしれません。
追肥と水やり(プランターの場合)
ナスはとても肥料を好む野菜です。目安としては植え付けた2週間後くらいから追肥を始めましょう。
その後は2週間おきに土1ℓあたり1gが目安になります。
肥料を施す位置は、葉が広がった先よりも少し先の方に施します。というのも、だいたい根の広がりというのは葉の広がりと同じくらいといわれているため葉の先を目安に追肥しましょう!
プランターの場合は、プランターの外側に追肥するよう心がけるとバランスよく栄養が行き渡ると思います。
また、肥料と同じでナスは水も好みますので、日頃から乾燥させないよう(乾燥すると虫が増えやすい)たっぷりと水をあげましょう。
我が家の場合は毎朝、たっぷり水をあげていましたがそれでも虫がついていることがありましたので、天気がいい日は土の様子を見ながら1日2回あげてもいいかもしれません。
ベランダでナスの育てる際の注意事項
虫や鳥
ベランダでの飼育は鳥はもちろんですが虫も増える可能性が大いにあります。
鳥も虫も好物を見つけると頻繁にやってくるようになるので、鳥よけや農薬を使用して発生する前の予防を徹底した方がいいと思います。
我が家はマンションのベランダで育てたため害虫防止の農薬と鳥よけを購入しました。
マンションなど高層に住んでいてプランター周りがそこまで広くない方の鳥よけは100均で購入できるもので十分だと思います。
また、農薬は子供やペットにも優しい化学殺虫成分不使用のオーガニック農薬を購入してみました。
虫がついているところにかけてみると動きが止まり、翌日も繁殖していなかったので効果はあったのかなと思っています。
私は虫が発生してから購入しましたが事前に予防しておけば良かったなと後悔しました。
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ベランダの環境
アパートやマンションのベランダは洗濯物を干したり、落ち着く休息の場だったり色々な使い方をしますよね。
家庭菜園によって今までの使い方を壊さないように注意しましょう。
また、場合によってはご近所の方の迷惑になってしまう可能性もありますので、周りへの配慮も気にしながら楽しめると尚いいですね!
ナスの収穫
ナスは早ければ6月中旬ごろに収穫できます。逆に植え付けが遅くなってしまった場合は11月ごろまで収穫することができます。
収穫のタイミング
ナスが手のひらサイズになったら収穫のタイミングです。
一般的な品種のナス、今回であれば千両2号であれば15~17cmが収穫の目安で、
小さな品種のナス、今回の子ナスなどの小さく丸い品種のナスは8~10cmの大きさを目安に収穫します。
ナスの収穫タイミングが遅れると、種が大きくなってきて、実も皮も硬くなり美味しくなくなってしまいますので注意しましょう。
また、果実をたくさん実らせると、株が疲れて収穫量が減ってしまうので、早めに収穫するようにしましょう。
ナスの収穫方法
ナスの収穫は、茎が折れやすくヘタにトゲがあるため、手ではなくハサミを使って収穫します。
主軸につているナスを収穫する時は、ハサミを使って、主軸から生えているナスの軸の部分を切って収穫していきます。
ヘタの上の軸を切り損じて残してしまうと、別のナスを傷付ける要因になりますのでナスに近い場所で切らないように注意
脇芽から生えて実っているナスは、主軸から一番近い脇芽を1本残して、脇芽の上で切って収穫していきます。
そうすることによって、脇芽に栄養がいきわたり、また大きな実を収穫できる可能性が高まります。
昼間に光合成で作った養分を、夜間に実に蓄えるので、栄養価を重視するなら早朝に収穫するのがオススメです。
収穫したナスはお新香、お味噌汁、豚肉とナスの味噌炒めなど家庭の食卓に大活躍です!
我が家では麻婆茄子が大人気でレシピもまとめてみましたのでご興味がある方は併せてご確認ください!
最後に
今回は子供と一緒に楽しみながらベランダでナスを育てる方法をまとめてみました。
やはり自然との触れ合いや育てるという体験は子供にとっても、大人にとっても(子育てをする上でも)必要な知識だと痛感しました。
うまく育つかもわからないナスをいきなりベランダで育てるのは難しいという方も多いと思います。
その場合は室内(キッチン)で簡単に育てられるハーブや土がなくても育てられる野菜や方法のものから始めてみてはいかがでしょうか。
家庭菜園は収穫して食費を浮かすだけでなく、体験という目に見えないことも得られます。
見えないことを大切に、少しでも家庭菜園をきっかけに幸せになる方が増えると嬉しいです。
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